仕事でサーバー移転の案件があったのですが、諸事情でDNS切り替えが未定。
ネームサーバーが切り替わってから移転作業・表示確認をしたら遅いので、事前に新サーバーで準備・確認を進めておきたい。
※新サーバーでドメインの設定は済んでいる状態です。
X serverでは動作確認用URLというものがあってhostsを使わなくても事前準備やテストができるのですが、このやり方ではCMSの確認はできないようです。
CMSの場合はやはりhostsを使う必要があります。
目次
「hostsファイル」について
「hostsファイル」とは
IPアドレスとホスト名の対応を記述したテキストファイル。
PCの中にあって、そのコンピューターでのみ参照される。
このhostsファイルに記述することで、DNSより優先して読み込みされる。
すごくザックリした書き方をしますが、通常ならブラウザからWEBサイトにアクセスするときに、DNSサーバーを経由してアクセスしています。
PC内のシステムファイル「hostsファイル」を使うと、そのPCからはDNS情報に関わらずドメイン名で新サーバーにアクセスできるようになります。
「hostsファイル」を編集する
この記事はMacで作業しています。
hostsファイルの編集のやり方は数通りあります。
- ターミナルを起動(メニューバー右上の虫眼鏡アイコンからspotlight検索で「ターミナル」と入力すると探せる)して編集する方法
- hosts編集アプリをダウンロードしてきて使用する方法
- hostsファイルをテキストエディタで編集する方法
ターミナルとアプリを使用するのは個人的に好きじゃ無いので、最後のhostsファイルをテキストエディタで編集する方法を取ります。
hostsファイルの格納場所
Mac OS X | /etc/hosts/ |
---|---|
Windows 10 | C:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts |
上のメニューバーから「移動」>「フォルダへ移動」で「フォルダの場所を入力」ダイアログが開くので、/private/etc
を入力し移動。
その中のhostsをコピーしてデスクトップ等に複製し、それを編集します。
(/private/etc
の中ではファイルの編集ができないため)
hostsファイルを開いたら、最後に「サーバーIPアドレス + (半角スペース) + ドメイン名(もしくはサブドメイン)」を追記し保存。
例として、198.51.100.0が新サーバーのIPアドレス、example.comがドメインだとします。その場合、以下のようになります。
198.51.100.0 example.com
198.51.100.0 www.example.com
元の場所(旧hostsファイル)へ上書きします。
管理者権限を求められますが、もちろんOKです。
サーバーIPアドレス(新サーバーのIPアドレス)は、X Serverはサーバーパネルの「サーバー情報」から確認することができます。
さくらインターネットもコントロールパネルの「サーバー情報」から確認することができます(UIが新しくなりましたね!)
あとはブラウザのアドレスバーにドメイン名を入力してアクセスするだけ。
新サーバーにアップされているWEBページに繋がるので、WordPressのログインページから引越し準備を進めます。
案件が終わったらhostsファイルで追記した記述は消去して元に戻すのを忘れないこと。
エラーメモ
hostsを編集したのに、アクセスしたら
「無効なURLです。
プログラム設定の反映待ちである可能性があります。
しばらく時間をおいて再度アクセスをお試しください。」
というエラーメッセージが出てしまった。
ブラウザのキャッシュが原因。
ブラウザを再起動させたり、キャッシュをクリアしたり、別のブラウザでアクセスするなど試してみよう!
Chromeの場合、検証モードでリロードアイコンを長押しまたは右クリックすると、そのページのみにかかる「キャッシュの消去とハード再読み込み」ができるので便利です。