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Illustrator アピアランス研究② | テキストをアピアランスでリボン化する − 応用編

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前回、アピアランスを使って作成したテキスト追従のリボン、今回はその応用になります。
教材にするのは、イラレ職人 コロさんのこちらの動画です。


動画ではパパパッと作業が進んでいきますが、何度も何度も見返して、最終的に1秒ずつ動かしてようやく何の作業をしているのか理解できました😅
ここで動画のやり方をそのまま詳細に書くとパクリになってしまうので、自分で試行錯誤しつつ、アピアランスの考え方の解説をしていきたいと思います。

試行錯誤編:リボンを二段にしたい

自分で実際に触って考えないと勉強にならないので、まずは試行錯誤します。

前回のリボンの影を下側のリボンにしちゃえばいいのではないか?

まずは、前回の「4. 2を両サイドリボン状に」のアレンジする作戦です。
斜め右下にズラしていたグレーの影を、色を変更、水平方向に拡大、垂直方向の移動に修正しました。

ちょっとイメージと違う……。二段は二段ですが、上下別のリボンが重なっているように見えます。

やはり下側のリボンは右下と左下と分かれた状態がいい!

ということで、今度は前回の「3. 2の右側だけリボン状に」を流用して、下側のグレーの影を、色を変更、水平方向に縮小(ここでは10%に)、移動は水平・垂直を調整して右下に来るように。
この移動の指定のときに「変形効果」ダイアログの下にあるバウンディングボックスみたいなやつを、ここでは右側の点をクリックして基準点を中央から変更します。

これで右下のリボンができました! しかし、ワープのかかり具合まで影響を受けてしまいました……。
リボンの端の切れ込みにあたる部分が、ほんのり気持ち切り込まれた状態ですが、このパターンでは目をつむって、作業続行します。

左下にもリボンを作ります。
右下のリボンに該当する「塗り」を選択した状態で、「アピアランス」ダイアログの右上メニューから「項目を複製」、あるいはダイアログ下部の「ゴミ箱」の横にある書類アイコンみたいやつ「選択した項目を複製」をクリックすることで、右下のリボンが複製されます。
これを左下に持ってきたいので、「変形」から水平方向の移動の数値にマイナスを、下の基準点を左側の点を選択して変更します。これでひとまず左下に来ましたね。
まだリボンの切り込みは右端のままなので、 「ワープ: 下弦」を「ワープ: 上弦」に変更で、左下のリボンも左端が切り込まれた状態になります。

試行錯誤だし長いので小文字にしました。

リボンの端の切り込みの浅さという問題点が残っていました。
切れ込みにあたる「ワープ: 下弦」「ワープ: 上弦」をそれぞれ重ねがけしたらどうか?

すっごい器用な切れ込みになってしまいましたね。真っ直ぐ切ってくれていいのに……。

解決編:では、コロさんはどういうアイディアで対応したのか?

まずは「ジグザグ」のおさらいです

上記の最後の例で真っ直ぐ斜めにする方法が出てきました。

端を切り込みではなく、真っ直ぐ斜めにする。そして変形の基準値を右端にする。

発想の転換ですね。
そしてそして、ここがコロさんのスゴイところなのですが、普通は右下に配置されるリボンを「長方形」で形づくるのですが、最初の「長方形」を「変形」でなんと水平方向0%にします。それに「長方形」を重ねがけしてベースを作ります。
この工程いるの? ただの「長方形」でもできるじゃない? と思ったのですが、これをやらないと下のリボンがテキストを増減したときにズレてしまうのです。
ズレて「仕方ないね」で終わらせずに対応策を考え出すとは……脱帽です。

上の図だと「変形」時に垂直方向に移動させてないので、ちゃんと移動させたのがこちら。

重ねがけした「長方形」が「変形」の下に来るようにドラッグで順番を入れ替えてください。
アピアランスパネルで、現在触っているリボンの塗りを選択して「ワープ: 上昇」をかけます。ここでは垂直方向に10%、変形で垂直-20%をかけました。

「ワープ: 上昇」が効いてないし、予期せぬ位置に吹っ飛んでいきましたね。
戻ってきてほしいので、アピアランスパネルで「ワープ: 上昇」を「長方形」の下にドラッグで移動させます。

これで元の位置でワープが効いてくれました。
次はこの曲線を真っ直ぐにします。そう、「ジグザグ」です。ここでは「大きさ 0、折り返し 0、直線的に」にします。

変わりませんね。これもやっぱりアピアランスがかかる順番の問題です。
「ジグザグ」を「ワープ: 上昇」の下にドラッグで移動させます。

真っ直ぐ斜めになりました。省略しますが(前のセクションの小文字の辺りを参考にしてください)、右下のリボンを複製して左下に移動させると、端が斜めカットのリボンになりました。
もちろんテキストが増減してもズレたりしません。

この応用で切り込みリボンにする

どう応用するのか? 下のリボンそれぞれにアピアランスを一個追加します。
アピアランスの「変形」から「水平軸にリフレクト、コピー 1」 (基準値は中央のママ)をさせています。

この最後の「変形」は「ジグザグ」の下に来るよう移動させてください。下図のとおりだとOKです。

水平に反転されたものが重なっているので、これで切り込み状態になりました。よく思い付いたなぁ。。

リボンの折り返しの裏側も欲しい

わかります。ここは動画には入ってないのですが、コロさんがBOOTHにてAIデータを販売されています。どんなアピアランスがどんな順番で使われているのか、実際にデータを見ながら勉強できますね!
バナー作成やLPデザインをよくやる人はマストな教材だと思います。

まとめ

何の意図でこのアピアランスをかけているのか等、検証しながらだったので、この記事を書くのに数日かかりました……。でも、おかげで「なんとなく」ではなく理解することができました。

あたらめて動画を見返すと、この短い時間にどんだけの技が濃縮されているのか分かりますね。

コロさんはTwitterアカウントで他にも多彩なアピアランスを使ったテクニック動画を精力的に発表されています。

Illustratorのアピアランスについて詳しいサイト

前回の記事でも紹介していますが、もっとアピアランスを研究したい方にはこちらのサイトもオススメです!

アピアランスの教則本かな?ってくらい、各機能や順番による効果のかかり方の違いなど丁寧に解説されています。

イラレ勉強界のキング! 鷹野さんの解説です。実際の作業に沿った明快な図解はさすが。

実際にAIファイルを見て触って理解したいという方にはこちらがオススメ。同じく鷹野さんによる解説記事とAIファイルのダウンロードがセットになっています。有料ですがそんだけの価値はあるかと。

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