もしものときのガイドとしてーー40代からのエンディングノート

アラフォーを過ぎると友人知人の突然の訃報も珍しくなくなります。
家族やパートナーと同居しているならともかく、私のような一人暮らし、特に実家は頼れない場合は、何かあったときの手続きを極力まとめておきたいところ。

「終活」というほど年齢的に切羽詰まってはいないのですが、くも膜下出血などで自分自分の記憶がなくなってしまうこともあり得ます。保険や銀行などの情報をまとめておけば、そのときにも役に立つはず。

今から整理しておくぜ〜〜!な記事です。

作るエンディングノートは2つ

  • 実家へ
  • 自分の家に

エンディングノートというと大袈裟かもですが、急死や倒れて自分自身で諸々の対応をできなくなったとき、「保険は○○に連絡」「賃貸の管理会社はどこそこ」のようにスムーズに対処できるようなガイドブックの感覚です。
そのため、実家の家族が遠隔から諸々手続きするための情報と、自分が(あるいは誰かが)家で手続きするための情報は若干異なります。

エンディングノートは文具としても販売されていますがいまいちデザインが気に食わないので、シンプルなデザインのファイルに各情報をプリントアウトして挿入します。
実家の家族は視力も悪いのでフォントサイズを大きめに。表紙に分かりやすく作成日も記載して、いつの情報かも分かりやすくします(将来新しく作り直したときには、古いものは捨ててもらう)。

実家はそれなりに近い将来無くなると思うんですが、自分に身寄りが無くなった場合の連絡先はそのとき考えましょうか。

死んだ場合

確実に連絡が必要な先
  • 実家
  • 役場
  • 職場
  • 賃貸の管理会社(不動産会社)
  • 遺品整理会社(便利屋さん)
  • 生命保険
  • 自動車保険
  • Softbank
  • 銀行
  • クレジットカード会社
  • 税務署or家庭裁判所
状況によって連絡が必要な先
  • 火災保険
  • 個人賠償責任保険
余裕があったら連絡する先
  • 小規模企業共済

ことづけ

葬儀関係

葬儀いらん。墓も戒名もましてや遺影もいらん。ふるさとに帰る必要もなく、状況によっては無縁仏でOK。
周囲では散骨が人気ですが、骨を粉にするのが大変だし(骨の形が残ってると死体遺棄になっちゃうとかでNGだそうで)、自分自身の骨なんて死んだ後の残留物くらいにしか思ってないので、ドライに処分してもらって結構。

確実に連絡が必要な先・状況によって連絡が必要な先

実家

まずは連絡が行かないと話になりません。自分の家に置くエンディングノートの最初のページに実家への連絡先を記載しておきます。

役場

死亡届を出せる先のは「死亡者の本籍地」「届出人(遺族、親族、同居人、家主などの関係者)の所在地」「死亡地」、なので、順当に考えると本籍のある実家で家族に出してもらうパターンになりますね。
生命保険の手続きもあるし、そこは頑張ってやってもらおう。

職場

会社の名刺をしのばせておく。
いつまで同じ会社にいるかはともかく、在籍時になにかあった場合会社としても何かと手続きが必要かと思います。
リモートワークなので家にある会社支給のPCも引き取ってもらわなきゃ中のデータなどセキュリティ的な問題もあります。Pの起動時のパスワードは会社に教えておこう。

賃貸の管理会社(不動産会社)

連絡先(住所、電話番号)を用意しておきます。
住まいを空けねばなりません。遺品整理会社に依頼するにしても、合鍵を用意してもらったりする必要があります。

遺品整理会社

こちら札幌の遺品整理会社ですが、大体の街にある便利屋さんが遺品整理も取り扱っていることが多いようです。URLをメモって入れとくかな。
費用は生命保険のお金から対応してもらって、部屋の中の遺品はPCなど会社の備品以外全部処分してもらおう。売るとしても値段が付くのはあまり無いと思われるのでお任せで。
便利屋さんなら管理会社との退去手続きまでお願いできるとうれしいな。

生命保険・火災保険・個人賠償責任保険

いずれも道民共済なので証書のコピーとプランの記載されたチラシを用意しておきます。

自動車保険

自賠責保険と併せて証書のコピーとプランの記載されたチラシを用意しておきます。車の事故があった場合は申請が必要になりますが、事故関係無い場合は普通に解約手続きをしてもらいます。

自動車

車は相続対象になります。売る場合にも相続人である実家の家族(※全員障害があって車が運転できない)に名義変更してからの手続きという段取りに。そんな手続き、無理〜!
後述しますが相続放棄の手続きを取ってもらうことで、相続財産管理人に車の処分をしてもらうことができるようですが、こちらも高額な予納金が必要になるなど面倒くさい……。
ディーラーに聞いてみようかな。都市部に住んでるし「持たない」選択もありですけどね。

Softbank

今のところSoftbankでスマホとインターネットと電気を契約してるので、連絡は一回で済むかな??
以前は利用者の死亡手続き対応でSoftbankの評判が悪かったんですが、最近は対応が良くなったとか?

銀行

プライベート用2つ(地銀、ゆうちょ)、仕事用1つ(ゆうちょ)口座を作っているので、通帳の1ページ目をコピーしておきます。
法定相続人である実家の家族が戸籍謄本や除籍謄本、死亡診断書、印鑑証明書とかそこら辺の書類を用意して手続きをする必要があります。手間だけど母が亡くなった時にやって経験があるから大丈夫かな?
北海道の地銀である北洋銀行は実家のある岩手からでは解約手続きできなさそう。解約手続きを考えるとゆうちょにまとめるのが一番楽かな(どんどん使い勝手が悪くなってるのが気になるけど)。今の会社は給与振込先の銀行を指定してこないし。

クレジットカード会社

銀行口座が凍結・解約してもクレジットカードは自動的には止まってくれないようです。
プライベート用2枚(地銀VISA、楽天VISA)、仕事用1枚(ゆうちょJCB)の3枚所有しているので、それぞれのカード番号、連絡先をまとめておきます。
こちらも書類を用意するのが手間ですが、銀行と合わせて書類を用意してもらいましょうかね。
プライベート用の地銀VISAは銀行同様整理してもいいかも?

家庭裁判所

死亡から四ヶ月以内に相続人全員で準確定申告をする必要があります。おや?準確定申告をするなら税務署でしょ?と思われた方、正解です。
しかし、私のクライアント各社に連絡して源泉徴収票を集めたり寄付控除の書類を集めたりする作業は、障害を持ってる実家の人たちには無理。
なので相続放棄をしてもらいましょう。相続するようなものほとんど無いし、生命保険の受け取りは相続放棄していても問題ないし。

▼準確定申告について詳しくは下記をご参照ください。

余裕があったら連絡する先

小規模企業共済

証書のコピーを用意します。
遺族は共済金を請求できます。加入して数年だし月額3,000円で大した額じゃないので欲しければ申請する感じで。

保留? 放置?

サブスク類

SpotifyやAdobe CC、ジムの会費等です。クレジットカードの引き落としができなくなった時点でスパッとサービスが止まるので、解約手続きは不要だと踏んでますがどうでしょうね。

Stock Photo

ログインして引き落とし? 口座凍結されてる場合は?
ここは調査が必要です。大して額いってないのでアカウント削除でもいいけど。それにしてもログインは必要なんですよね。

SNS

家族に見られたくねーーーーーー!ので放置でOK。死亡報告もいらない。

ペット

いないから安心。いるなら託せる先をアタリつけておく必要がありますね。

長期入院の場合

確実に連絡が必要な先
  • 職場
  • 賃貸の管理会社(不動産会社)
  • 生命保険・火災保険
状況によって連絡が必要な先
  • 自動車保険
  • 実家

確実に連絡が必要な先・状況によって連絡が必要な先

職場

会社の名刺をしのばせておきます。
傷病手当の手続きもお願いすることになるかもしれません。

賃貸の管理会社(不動産会社)

合鍵が必要になった場合など連絡が必要になります。連絡先・窓口を記入しておきます。
長期入院などの場合はその間の家賃をどうにかしなければなりません。預金無いと詰みますね。。普通の人は数ヶ月分くらい預金あるんでしょうけど。

生命保険・火災保険・個人賠償責任保険

いずれも道民共済なので証書のコピーとプランの記載されたチラシを用意しておきます。
入院費のため生命保険への連絡はマストです。
火災保険と個人賠償責任保険は、火事や自転車の事故の場合に連絡が必要となります。

自動車保険

自動車事故に遭った場合に。自賠責保険と併せて証書のコピーとプランの記載されたチラシを用意しておきます。

実家

自分で保険会社や病院とやり取りできる状態ならいいのですが、意識不明で数ヶ月入院とか記憶が無くなるといった場合、やはり実家に連絡が必要となりますよね。

自分自身のToDo

こちらはエンディングノートに記載する内容ではなく、普段から・今から気をつけておきたいことです。

シンプルライフ

不要なものは先に処分しておく、身軽な生活を心がける、モノも契約も含めて自分自身が把握できる範囲の生活をする。そういう意味でシンプルライフを目指しています。

パスワード類

記憶が無くなった場合を想定して。私の姉はくも膜下出血で脳の機能が一部失われAndroidスマホのパスワードが分からなくなり、開くことができなくなりました。
今使っているiPhone SEは指紋認証なのでそこらへん大丈夫かな。
PCは付箋でパスワード書いて貼っとくのもアホなので、会社支給のPCは会社にログインパスワードを共有しておく(在宅勤務なのでもしもの場合でしか会社の人が触ることはありません)

副業関係

例えばイラスト制作を請けてる途中で倒れたらクライアントにも迷惑をかけてしまいます。制作途中でもデータを共有できるようにGoogle Driveの共有フォルダにデータを整理しておくとか考えてみたり(そこまでしなくていいよ、と言われそうですが)。

貯蓄

これまでずっと江戸っ子のように毎月お金を使い切る暮らし方をしてきました。一月二月分は動けなくても支払いに困らないよう少しは貯蓄しておく生き方を覚えなきゃですね。