リモートワーク体験記録その④ | 20ヶ月目 いい加減心がしんどくなった編

リモートワークと並行して深刻化したコロナ禍ですが、2021年の夏は医療崩壊と呼べるレベルまで深刻化してしまいました。
札幌も緊急事態宣言が発令され、飲食店は休業しライブイベントは無くなり友人知人とも疎遠になり、1人家でパソコンをせっせと触り続ける日々ーー。
有り難い事ですよ、こんなご時世でもお仕事があるってのは。会社には感謝しかない。しかし、自分が大量生産のプラスチック製品になってしまったような、何のために生きてるんだろう???と漠然と不安になって腕が震えるような状態になっていきました。

過去に人間関係の悩みから不安症をやったこともあり、深刻化する前に手を打っておいた方がいい状態だというのは自分でも分かります。
また、もっと深刻な実家の状況を考えると私が病んでしまう場合ではありません。

カウンセリング等を受けるお金の余裕は無いため、自力でなんとかしてみようとトライしてみた記録です。

トライしてみたあれこれ

ドライブ

緊急事態宣言で自粛が要請されている中、一人で車で出かけるならほぼ誰とも接点ないしええやろ、と片道2時間くらいのとこへドライブに出かけました。
視界の上半分にダイナミックに広がる空、緑の波に飲み込まれそうな山道、見飽きた近所以外の町並み、良いぃ〜! 季節のうつろいにハッとしたり。毎年当然の時間が流れていることへ安堵を覚えました。
運転が嫌なほど凹んでなかったのが幸いして、狭い世界に閉じ込められていた自分が開放された気分になりました。

欠点:ガソリン代など金がかかる。

観葉植物を迎える

思いっきり西向きのマンションのため観葉植物は諦めていましたが、ずっと家にいるんだから直射日光浴びないよう鉢を移動させたり窓開けて風を通したりと細かいケアができるじゃないかと思い至り、ハイドロカルチャーでも栽培できる小さなガジュマルくんを迎えました。
ガジュマルは別名「幸福を呼ぶ木」とも呼ばれるそうで、あわよくば幸福呼んでくれや〜という下心もちょっとあります。
ホーマック(※北海道・北東北のホームセンターチェーン)で苗と植木鉢とハイドロカルチャー用の石(?)を買ってきて、植え替えるところから始めました。
毎日お世話をする対象があると心が安らぐと聞いたことがあります。動物はちょっと敷居が高いため、植物でチャレンジです(帰省の際は鉢ごと持ってく予定)。
迎えてから約3ヶ月経過しましたが、無事にウチの環境に馴染んでくれています。

欠点:枯れたら余計凹む。

身だしなみを整える

「常識じゃないか?」と思われるかもしれませんが、一人暮らしで完全リモートワークを続けていると徐々に身なりが雑になっていきました。特に私は元から結構雑だし、凹んでると自分自身をネグレストしてるような状態になってしまい、マイナス、さらにマイナスです。
まぁ、普通に行きつけの美容室に行き、服も同じのばかり着ないようにし、イヤリングとマスクの色を合わせるとか、たまには化粧してみる(化粧の仕方を忘れかけてた)とか、オフィスに出社していたときは当たり前のことを意識して「パリッと」なるよう心がけました。
一人暮らしなので、自身を自分でケアしてあげる意識ですね。

欠点:凹んでる最中はなかなか難しい。

美味しいコーヒーを淹れて飲む

毎日飲むコーヒーも美味しい方がうれしいよねと、徐々にコーヒー周りの環境を整えていきました。

最初は一杯ごとのドリップパックで淹れていた

コンパクトなコーヒーメーカー(レコルトのレインドリップコーヒーメーカー)を一目惚れし購入

コーヒー豆を粉で買うと最後の方は香りが飛んで泥を飲んでるみたい…

良さげなコーヒーミル(HARIOのセラミックコーヒーミル)を見つけたので購入

毎朝ふかふかなコーヒー豆で芳しいドリップタイム(

最高!

欠点:慣れたらパタリと飽きる可能性が。

通販で新鮮野菜を買ってみる


生産者と消費者を結ぶサイトはたくさんありますが、代表の高橋博之氏と岩手時代ご縁があったこともあり「ポケットマルシェ」から近場の農作物を買ってみました。
私、地味にフードマイレージとか地産地消とか気にするので、近場の野菜詰め合わせからお手頃なものを選んで注文。
生産者から直接届けられるので、生産者の顔が見える、届く野菜も心がこもってるように感じる(スーパーに並んでる野菜だってそうですよね💦)という利点があります。
私一人で消費できる量なんてたかが知れていて生産者への応援という意味ではアレなんですけど、届いた野菜で色々メニューを考えてみたり、長持ちする保存方法を調べてみたり、食べて美味しいばかりじゃなく良い刺激を受けました。

欠点:スーパーや八百屋でも色々買うようになって金が飛ぶ。

SNSはほどほどに

こんな時だからSNSで皆と繋がろーー!なんて思っていた時期もありました。
しかし、Twitterで今日もイカした図版で役立つTipsを発表しているクリエイター陣、Facebookで繰り広げられるハッピーファミリートーク、段々見ててしんどくなっていくんですよね。人それぞれなんでしょうけどぉ。

なのであまり浮上しないようにして、Instagramでお気に入りのイラストレーターやガラス作家やフラワーアレンジメント作家や藍染作家とかフォローしまくって、交流目的ではなく作品を鑑賞させていただく方向で勝手に楽しませていただいてます。

欠点:油断すると見ちゃってる。

仕事で成果を出す

仕事がメインな生活なこともありやはり仕事で成果が出たり褒められたりすると、砂漠のようにカラカラに乾いた自尊心に恵みの雨がもたらされます。

欠点:成果が出ないときはどうしようもない。

友達と遊ぶ

「自粛してないんかーーーーい!」とツッコまれるのは百も承知ですが、感染者数が落ち着いてきたタイミングで友達と遊ぶこともありました。
気のおけない友達とおしゃべりしたり、子供の柔軟な視点に感じ入るとか、やっぱいいですよね!

欠点:状況が落ち着いていないとそもそも無理。

その後

トライの結果が良かったのか、バイオリズム的に上がるタイミングだったのか、今はだいぶ心のしんどさが薄まりました。
心が弱ってる時って複合要因がお互いに影響し合い負のスパイラルが発生しがちなため、できることをちょっとずつ整えていく作戦が自分には合っているようです。

元気が出てきたら、スポーツジムで身体を鍛えたり、掃除をしたり、洗濯物をすぐに片付けたり、そういった「何か気が重くてできなかったこと」ができるようになってスッキリしていき、今度は正のスパイラルが発生するんですよね。
ここまで持ってこれれはひとまず安心です。書くと簡単に思えますが、渦中では全然簡単じゃないのが難点だったり。