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前口上
師走ですね。
毎年この時期になると、来年の年賀状ではなく再来年の年賀状デザインのアイディアを練り始めます。
去年の反省を生かし、よりクオリティの高いデザインを作るべく、他のクリエイターの年賀状デザインや和物雑貨、ポチ袋などなど、アンテナを伸ばしています。
やはり使いたいのはちょっと小粋な和文様。
ですが、いかにもコンピューターで作りました〜なカチッとした文様ではなく、『もしかして手描き?』と思わせるような揺らいだニュアンスのある文様が使いたい。
そこで、今回のお題「Illustratorで手描き風のニュアンスを探求する① | 水玉パターン編」です。
1.普通に作った水玉パターン
普通に●を作ってバーッと増やしていったものです。作ったとおりの等間隔ですね。
今回欲しいのはニュアンス=味です。
2.上記のものに「効果:ラフ」をかけたもの
手描きニュアンスの王道、効果:ラフ
です。
ここでは効果/サイズ:1px(入力値)、詳細:51/inch、ポイント:丸く
にしてみました。
それぞれの●が独自のラフがかかって結構味が出ました。しかし、●の位置がきれい揃い過ぎています。
「手描きニュアンスがほしいなら、手で描けばいいんじゃないか」
もっともな意見です。しかし私が描くと4個目くらいから集中力が切れて、水玉じゃなくアラレかな?な模様になってしまいます(文様ですらなくなる)。
どうにかIllustrator内でいい感じに整えたいのです。
3.散布ブラシで●を並べる
手描きニュアンスの女王、散布ブラシです。星空やキラキラなどで良く使いますね。
1.で作った●を縦に2つ選んだ状態で、ブラシパネルにドラッグ。新規ブラシ:散布ブラシ
でOKをクリックします。
追加されたブラシをWクリックして、「散布ブラシオプション」ダイアログを開きます。
ここで揺らぎを設定します。今回は、サイズ:ランダム 94%〜104%、間隔:固定 129%、散布:ランダム -1%〜1%
で設定しました。
散布ブラシなので、ラインツールで線を引いてブラシを当てます。
水玉の間隔がうまく等間隔っぽくならない場合は、再度「散布ブラシオプション」ダイアログで間隔の数値を調整してください。プレビューにチェックをして作業をすると実際の間隔を見ながら調整できます。
前述の数値はあくまで例です。目がチカチカしてきますが、丁度いいいびつさを目指して調整してみてください。
4.上記のものに「効果:ラフ」をかけたもの
揺らぎは出せたのですが、やはり●の輪郭がきれいです。こちらでも手描きニュアンスの王道、効果:ラフ
に登場していただきます。
3.で作った●の線をオブジェクト>アピアランスを分解
でアウトラインを取った状態にします。そして、効果:ラフ
をかけます。
良い意味で手ぬぐいっぽくなりました!
(もうちょっと散布の幅を出して揺らがせても良かったかも)
塗りをいじりたい場合は、オーバーレイでテクスチャを載せるといいかな。