「Apple TV+」何を観たらいいの? これを観て!


Apple製品を買ったら「Apple TV+」の無料お試し期間が付いてきた!
購入するApple製品によって無料お試しの期間は異なるようですが(私はMac miniの購入で1年間のお試しが付いてきました)、Appleが運営する動画配信サービス「Apple TV+」の無料お試し期間が付いてきました言われても、じゃあ何を観たら良いのか悩む方も多いんじゃないでしょうか?
NetflixやAmazon Primeほどメジャーじゃないため、どの作品がオススメなのか分かりずらい……! しかもTwitterに「Apple TV+」の日本語公式アカウントすら存在しないというのんびりした?上品な?広報スタンス……!
そんな方への参考になるか!ならないか!?、私が観たオススメの作品を紹介していきます。

「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」

作品形態:シリーズ
ジャンル:コメディ
対象年齢:下ネタ耐性がある人向け

イギリスのサッカーチームを舞台にしたハートフル(Fxxxとか下ネタとか飛び交うけど)コメディドラマ。
公式の予告動画が日本語字幕すら付いてないくらい、当初はノーマークでスタートしました。1話30分なので空き時間に気軽に観られるのも◎。

とある理由でクラブチームをガタガタにしたいオーナーの策略により、アメリカンフットボールのカレッジリーグの監督テッドがイギリスプロサッカーチームの監督に就任する。当然サッカーの知識は0、チーム内はバラバラ、成績もボロボロ、サポーターは大ブーイング……、テッド・ラッソとAFCリッチモンドはどうなっちゃうの??! がざっとしたあらすじ。
主役テッドを演じるのはSNL出身のジェイソン・サダイキス。ということで喋る喋る!
配信後あっという間に人気が出て「Apple TV+」の看板作品となり、2021年エミー賞の助演男優賞コメディ部門のノミネートに4人が「テッド・ラッソ」の出演者という破天荒なことまでやらかしてました(主演男優賞コメディ部門を受賞したのはもちろんサダイキス!)。

長らく待たされましたがついに待望のシーズン3が開幕!!!!!🎉
軽〜く楽しめる1stシーズンも良いですし、製作陣が本気出してきた2ndシーズンも神回連発してきてるし、3rdシーズンで何を仕掛けてくるか楽しみです。(悪役転向したネイトはどう救われるのか? 彼がこの作品の裏主人公だと思ってるので個人的に注目です)
シーズン3は1回あたりの放映時間が50分近くと長くなっています。サクサク圧縮された構成のこれまでとは大分雰囲気が異なりますね。
日本ではほぼノーマークな今作ですが、キャスト陣がアメリカ大統領と接見したり、NIKEとコラボしたり、ドラマに登場する実在のプレミアリーグのチームがノリノリでTweetしたり、欧米では大盛り上がり中です。

ゴージャスなセレブボス・レベッカを演じるハンナ・ワディンガムは「ゲーム・オブ・スローンズ」で一番サーセイを追い詰めていた石のような修道女セプタ・ユネラを演じていました。なんて、雰囲気違いすぎて言われなきゃ分かんないよ!
こういうこといっぱい言いたいので、皆「テッド・ラッソ」観て! 周囲で誰も「Apple TV+」加入してないから話ができないっ!

「シュリンキング:悩めるセラピスト」

作品形態:シリーズ
ジャンル:コメディドラマ
対象年齢:普通かなぁ

妻を亡くし悲しみに暮れるセラピストのジミー。そんな彼が新たに試すことにしたのが、自分の考えをそのまま伝える、残酷なまでに正直なアプローチだった。

という粗筋だとちょっとよく分からないのですが、精神科医が自分自身の抱える問題に向き合って、娘、友人、ご近所さん、同僚たち、患者たちとの関係を前に進めていこうという感じのストーリーです。
ハリソン・フォードがApple TV+初登場。無骨な演技が役柄にフィットして好感が持てます(使い方がうまい)。
評判が良かったので2ndシーズン制作が決まりました。
個人的にとてもApple TV+らしいドラマだと思います。

「ぼく モグラ キツネ 馬」

作品形態:映画
ジャンル:アニメーション
対象年齢:ちびっ子〜

祝! 2023年アカデミー賞 短編アニメ映画賞受賞!🎉

同名の絵本の短編アニメーション映画です。
原作の絵のままのドローイングペンで描いたような筆跡、美しく静かなアニメーション、表現力豊かな声優(吹き替え版オススメ)。
あんま解説すると野暮になるだけなので、観て!

「神話クエスト」

作品形態:シリーズ
ジャンル:コメディ
対象年齢:全般

大人気オンラインゲームのゲーム制作会社を舞台に、一癖も二癖もある……というか癖しかないキャラ達が喧嘩したり駆け引きしたり協力したりしながら、最高のゲームを作り上げる(とにかくゲームを売る)べく奔走するストーリー。

このドラマ、正直軽い気持ちで観始めたんですが、脚本と演者がキャラクターに命を吹き込み、シーズン2あたりから各キャラが生き生きとテンポ良く暴れ出します(1話30分なのでさくさく観進められます)。私は特にアジア系ギークの天才プログラマー ポピー、冷酷で無慈悲なインド系マネタイズ部長 デヴィッド、誰よりも偉そうで口が悪く野心家な中西部出身の新入りアシスタントのジョーがお気に入り。彼らみたいなキャラクター造形ってこれまでにないレベルまで到達していると思うんだけど、どうでしょう。
コメディシリーズなのにシリーズに1回はお笑い抜きの過去回を入れてきて、これがまだ秀逸! 昔のゲーム会社のカップルだったり、作家デビューを夢みるSF作家の卵たちだったり、とにかくゲーム愛へ通じる内容で、この過去回やりたくてシリーズやってる?と思っちゃうくらいの神回をぶっこんで来るのがすごい。

私は大人になってからすっかりゲームをしなくなりましたが(やり方や設定を覚えるのが面倒になっちゃった。老化ですね)、ゲームに詳しい人なら劇中にちょいちょい挿入されるゲーム内動画を見ても楽しめるみたいですよ。

「ラック〜幸運をさがす旅〜」

作品形態:映画
ジャンル:3DCGアニメーション
対象年齢:ちびっ子〜

メチャクチャ運の悪い女の子サム。18歳になり孤児院から独り立ちするが、暮らしも仕事も運が悪過ぎてメチャクチャ。ある日、黒猫に出会い幸運をもたらすペニーコインを手に入れるも運が悪過ぎて紛失する。サムは自分はともかく孤児院に残る友達の女の子には幸せになってほしい。その子にプレゼントするためペニーコインをもう一度入手すべく黒猫を追いかけ、人間が入り込んではいけないファンタジックな“運の国”にたどり着くーー。

こちらはドラマシリーズではなく90分のアニメ映画です。
「トップガン マーヴェリック」「ミッション:インポッシブル」シリーズ、新生スター・トレックシリーズのSKYDANCEのアニメーション部門が制作していることもあり、3DCGの質が高い! 黒猫の毛並み、猫らしい動き、”運の国”の夕刻のような日差し……と素晴らしい仕上がりになっています。
(製作に元PIXAR/ディズニーのジョン・ラセター、監督は女性のペギー・ホームズ。てことはジョン・ラセター心入れ替えたんか?)
尖ったギャグももちろん下ネタもないので、善良な人にも安心してオススメできます!

「ザ・モーニングショー」

作品形態:シリーズ
ジャンル:ドラマ
対象年齢:大人向け

シーズン1の予告を見つけられなかったのでシーズン2の予告です。まぁ雰囲気だけでも。
「フレンズ」(あるいはブラピの最初の妻)で有名なジェニファー・アニストン、「40歳の童貞男」「ミニオンズ」シリーズのグルーの声のスティーヴ・カレル、ここでばーん!と代表作出しずらいんだけどオスカー俳優のリース・ウィザースプーンなど、人気俳優&実力派俳優を揃えて最初から話題性が高かったこともあり、「テッド・ラッソ」と並ぶApple TV+のヒットドラマとなりました。
アメリカで高視聴率を誇る朝の報道番組を舞台に、Me too運動で糾弾・降板された人気キャスター ミッチ、番組と自分の立場を守りたい人気キャスター アレックス、穴埋めで急遽(無理矢理)抜擢された協調性0のリポーター ブラッドリー、番組チーム内の人間関係が交差してストーリーは進んでいきます。
登場人物が皆身勝手で感情的でありつつ魅力的なのでシーズン2まで一気に見ちゃいました。シーズン3も来るのか?! 来てほしい〜〜!

「セントラル・パーク」

作品形態:シリーズ
ジャンル:アニメーション
対象年齢:13才〜

「ザ・シンプソンズ」テイストの絵柄のミュージカルコメディアニメ。セリフ回しゆえかPG13+なので、「アニメ=子供向け」と考えてる人は要注意かな。
NYはセントラル・パークを舞台に、ストリートミュージシャンによる道先案内とともに、セントラル・パークの管理人とその家族、セントラル・パークを買い取って開発(滅ぼ)したい大金持ちがシニカルなドタバタを繰り広げていくーー。
道先案内人役をジョシュ・ギャッドが演じています。「アナ雪」シリーズのオラフなど日本ではアニメでの声優としての活躍が目立つ彼ですが、実写でも「ピクセル」「スティーブ・ジョブズ」など良い演技を魅せています。
良作だと思うんですが、Apple TV+としては日本向けにそんなプッシュする気がないらしく、日本語字幕の予告を見つけられませんでした。
とはいえ、日本語吹き替え版は英語版との違和感がなく、歌もうまく日本語をメロディーに乗せててとても質が高いので、おすすめですよ。

「フラグルロック:みんな、ただいま!」

作品形態:シリーズ
ジャンル:マペットアニメーション
対象年齢:ちびっ子〜

マペット好きの皆〜〜〜〜〜!!! ジム・ヘンソンと聞くと浮き足立つ皆〜〜〜〜〜〜!!! 「フラグルロック」の新作がApple TV+で登場だよ〜〜〜〜!!!!!!

フラグルのキャスト(?)はママ。吹き替えや人間の博士はさすがにキャスト変更。メインテーマ曲はもちろんあの曲!(ただし吹き替え版では新訳になっています)

と、ここまでフラグル大好きガチ勢っぽく書いてますが、新作を見て各フラグルのキャラと名前を認識したり。昔NHKで見たときはまだ小学生くらいだったもんなぁ💧
ちなみに旧作はNHKが当時の吹き替えのビデオを紛失だか捨てただかでもう見ることはできないとガッカリしてたのですが、Disney+で見られるという情報が。新吹き替え版かな?

「ファウンデーション」

作品形態:シリーズ
ジャンル:SF
対象年齢:SF好きに年齢なんて関係ある?

アイザック・アシモフ原作!!ってだけでSFファンなら観ちゃいますよね🖖
1stシーズンが終了しました。SFのサガなのですが、現代の価値観やドラマ化のために大胆なアレンジが加えられています。
絵もキャストも世界観も期待できる仕上がりです。1話あたり時間が結構あるので、夜中にうっかり観ちゃうと夜更かし決定になるのが注意ポイント。
PJ版「ホビット」でスランドゥイル様(短気なエルフの王様でレゴラスのパパ)を演じてたリー・ペイスが今作では皇帝クレオン&クローン役で良い存在感を見せています。

wikipediaで調べたら過去に「ファウンデーション」の映像化の権利をローランド・エメリッヒ(わー↓)やHBO(わー↑)も持っていたそうで。

「真相 – Truth Be Told」

作品形態:シリーズ
ジャンル:サスペンスドラマ
対象年齢:大人向け

売れっ子オクタヴィア・スペンサー主演のクライムサスペンスドラマ。

ポピー・パーネルは犯罪ポッドキャストを運営する有名なジャーナリスト。彼女が報じた殺人事件で当時16歳の少年ウォーレン・ケイブは終身刑となっていた。19年後、ウォーレンに冤罪の可能性が浮上し、ポピーは再調査に乗り出す。

Apple TV+公式サイトより

というのが1stシーズンのあらすじです。
とにかくキャスティングが豪華!というか良い俳優揃えてて、絵面も良いしで、どんどん引き込まれます(アーロン・ポール最高!)。
クライムドラマということで殺人事件の犯人はもしかして?と色んなキャラクターがフォーカスされていくのですが、制作の意図なのかどうか知りませんが後半になってくるとそのたびにPodcastで「犯人はあいつです。私にはわかりました」と配信するポピーに冷や汗をかいてきます。
2ndシーズンではそのあたりツッコまれています。そりゃあな!
でもオクタヴィア・スペンサーがかわいいぞ。

「シュミガドーン!」

作品形態:シリーズ
ジャンル:ミュージカルコメディ
対象年齢:下ネタ耐性のある大人向け

昔のミュージカルをパロディしまくるコメディドラマ。
NYに住むメリッサとジョシュは最近すれ違い気味。脱倦怠期を目論んで参加した旅先で道に迷い、クラシカルな衣装で人々が歌い踊るテーマパークのような街シュミガドーンにたどり着く。
唐突に始まるミュージカルへのメタツッコミから、喧嘩別れしたり出会いがあったり、歌ったり(メリッサ)、歌うのを断固拒否したり(ジョシュ)、果たして二人は無事に現代NYに帰れるのかーー?
あの名曲をすげー下ネ……性教育の歌詞で歌い上げたりとなかなかいい性格したコメディドラマなので、毒っけにある程度耐性がある人にオススメ。
全6話完結済なので、一気に観れます。

「バッド・シスターズ」

作品形態:シリーズ
ジャンル:ブラックコメディ
対象年齢:大人向けかな?


舞台はダブリン、固い絆で結ばれたガーランド姉妹。ドラマは姉妹の一人のモラ夫ジョン・ポールが亡くなったところから始まる。保険金を支払いたくない貧乏な保険屋は殺害を疑って姉妹の調査を進めるが、姉妹は口裏を合わせてやり過ごそうとする。
ドラマはジョン・ポールが生きていた頃の回想を交え、このモラ夫がいかにクソ野郎で妻だけではなく姉妹、同僚、ご近所さんと加害と抑圧を繰り広げていたか明らかになっていくーー。
そりゃ姉妹も殺したくなるよね!と納得する流れ。実際姉妹もあの手この手でジョン・ポールを殺そうとするが、憎まれっ子世に憚るの言葉どおりジョン・ポールは生き延びてしまう。
はたしてジョン・ポールはどうやって死んだのか??! 誰がジョン・ポールの息の根を止めたのか??

一気見しちゃいました。ジョン・ポール役の人がまさに怪演。一人「ゲーム・オブ・スローンズ」から現代に転生してきたのってくらいの暴れっぷりです。こいつ絶対ラニスター家の血を引いてるぞ!!

「Mr.コーマン」

作品形態:シリーズ
ジャンル:ドラマ
対象年齢:大人向けかな?

非常に説明が難しいドラマなのですが……、ジョセフ・ゴードン=レヴィットが監督・脚本・製作総指揮・主演を兼任。ミュージシャンへの道を諦めたコーマンはLAの小学校教師として冴えない日々を送る。……幻覚あり、屈折あり、友情あり、挫折あり……うーん、やっぱり説明が難しい!
でも不思議に引き込まれるエキセントリックな作品です。

なんとジャンルがコメディに分類されています。アメリカ移民達の実話を元にした社会派ドラマシリーズ「リトル・アメリカ」も何故かコメディに分類されているし、アメリカ的(Apple的?)にはパッとしない人間が人生にもがいてるのがウケるんですかね??

「Trying 〜親になるステップ〜」

作品形態:シリーズ
ジャンル:ヒューマンコメディー
対象年齢:全般

舞台はロンドン。不妊が発覚したニッキーとジェイソン、自分達の子供ができないなら養子縁組があるじゃない!と奮い立つも、養子縁組を目指すキラキラ完璧な夫婦たちに囲まれて劣等感に悩まされたりと四苦八苦するヒューマンコメディー。主役二人もなかなかの変わり者ですが、二人の実家(&姉のパートナー)も輪をかけて変わり者。そんなメチャクチャな皆が養子縁組へのステップごとに彼らなりに成長していくストーリー。
1話30分で吹き替えも質が良く、いい意味でライトな視聴感なので、作業中の流し見もしやすいです。

「ウルフウォーカー」

作品形態:映画
ジャンル:アニメーション
対象年齢:ちびっ子〜

この作品は「Apple TV+」オリジナルではないんですが、制作スタジオがAppleと契約してるようで「Apple TV+」で観れちゃいます。私はまずこの作品目当てで「Apple TV+」に登録しました。
アイルランドのアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」製作!

舞台はまだ豊かな森の残る17世紀アイルランド。イングランドから来たハンターの娘ロビンと、“ウルフウォーカー”の娘メーヴが森の中で出会いいつしか友達となる。しかし開発と侵略のため狼を亡き者にしたい統治者の元、二人は街と森とで離れ離れになってしまうーー。
表現力・メッセージ性ともにクオリティの高いアニメーション映画です。

他のブログで「絵が雑」という感想を見かけたのですが、私はこの手描きっぽいラフな線がアニメーションとして動くことの凄さに驚いたわけで、人によって受け取り方がさまざまだなぁと。

and more

観てオススメだと思ったら増やしていきます。

大好きなぬまがさワタリさんのAppleTV+作品おすすめ記事!! めっちゃ観倒してる……。さすがや。自分がこれから観たい作品のアンテナにもなるし、観た作品の他人の感想を読むのも楽しいし。これも作品数が比較的少ないAppleTV+ゆえですよ。

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